前回の説明の中で、いきなり「日銀が貨幣をM0だけ供給する」とか書きましたが、実は日銀は直接「貨幣供給量」をコントロールできるわけではありません。前回の説明の中では少しあいまいに書きましたが貨幣供給量(マネーストックまたはマネーサプライともいいます)というのは、流通している貨幣の量のことで、大雑把に言うと、市中にある現金と普通預金などすぐに現金に換えられる銀行預金の総量のことです(注1)。

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